2015年7月28日火曜日

1、そもそも幸せは、どうやって生まれる?「愛情のコップ」

 
 
Q.幸せは、どうやって生まれる?
 
 
 
「ああ、幸せだなあ」とたくさん感じられる人生って、とてもいいものです。
 
だれもが、もっと充実した人生を生きたい、
 
より幸せになりたいと願っていると思います。
 
 
 
私の毎日は、楽しいこと・悲しいこと、いろいろおこってきますが、
 
とても充実しています。
 
ありがたいことに、基本的に、いつもワクワクしています。
 
 
 
みなさんは、いかがでしょうか?
 
どんなときに幸せを感じますか?
 
 
 
 
まずは、この「幸せな感じ」がどうやって生まれているのか、
 
考えてみたいと思います。
 
 
 
 
 

幸せな感覚が生まれる理由
 
 

幸せであるかどうかは、『愛情で満たされているかどうか』がポイントのようです。
 
 
 

幸せな毎日を送っている人の共通点として、
 
「愛情をたくさんもらっている」
 
というものがあります。

 
 
両親・家族・恋人・パートナー・友だち・地域の人々・・・・
 
そんな人間関係から、愛情をたくさんもらっている。
 
そう感じている人は、自分が尊い存在であると分かってきます。
 
 
 
 
言いかえると、愛情をもらって、愛情でタプタプに満たされることで、
 
「自分は、愛される価値がある存在なんだなあ」
 
と、理屈ではなく、体で感じられるわけです。
 
 
 
 
その結果、自分自身を大切にできるようになります。

 
 
 
こうやって「自分は自分らしく生きていいんだ」という自己肯定感をもてれば、
 
のびのびと暮らすことができます。

 
 
 
人生で起きる大変な出来事も、そのときに生まれてくるネガティブな感情も、
 
どちらも受け入れて、生きていくことができます。

 
 
 
 
そして、愛情をたくさん感じられる人は、
 
その分、自分自身にも他の人にも、愛情を与えやすくなります。
 
 
愛情を与え合える人間関係ができれば、それはとても幸せなコミュニティとなります。


 
 
 
 
しかも、愛情とは不思議なもので、
 
与えれば与えるほど、後になって返ってくるのです。
 
 
 
 
 


 
 

愛情のコップを、タプタプに満たそう

 
 
このことを、コップの話で例えてみます。
 
 
 
人間をコップだとすると、愛情を注げば注ぐほど、コップがいっぱいになります。
 
そして、そのまま注ぎ続けると、今度はコップから愛情があふれ出します。
 
 
 

 
 
あふれた分の愛情は、他の人に与えることができます。
 
しかも、その与えた愛情は、コップからあふれ出た分なので、 
 
そのコップの中の愛情が減ることはありません。
 
 
 
 
たくさん愛情を受けたコップから、あふれ出た愛情を他のコップに注ぐ。
 
そんな関係がたくさんできたら、
 
そのコップたちはとても幸せなコミュニティを築くことができます。

 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
愛情のコップを満たす方法1 「気持ちを受けとめてもらう」

 
 
では、愛情のコップを満たすには、どうすればよいのでしょうか?
 
みなさんは、どんな時に「ああ、愛されてるなあ。うれしいなあ。」と感じますか?
 
そのことを考えながら、読み進めてみてください。

 
 
じつは、とても効果的なやり方が2つあります。
 
カンタンで、本当に愛情を感じてもらえるので、ぜひみんなに知ってもらいたいことです。

 
 
 
 
1つは、
 
「気持ちを受けとめる・聞いてあげる」
 
というもの。
 

 
 
 
例えば、あなたに辛い出来事があって、とても悲しい気持ちになっていたとします。
 
 
 
そのときに、信頼できる人に話を聞いてもらって、
 
「そうか。とっても悲しいんだね」
 
と、気持ちを受けとめてもらったとします。
 
 
 
すると、気持ちをやさしく受けとめてもらうことで、
 
あなた自身の存在を受け入れてもらった感覚が生まれます。
 
なぜなら「自分の気持ち」は、自分の存在そのものだからです。
 
 
 
 
たとえて言えば、一人で寒い荒野を歩いてきた後に、
 
お家に入れてもらって、やさしく毛布をかけてもらうようなもの。
 
一人ぼっちでこごえていた気持ちが、ていねいにあたためられるのです。
 
 
 
 
この「気持ちを受けとめる方法」は、とても大事なことなので、
 
別に4コマまんが『なやみ子さん』で分かりやすく説明しています。
 
ぜひ、そちらもごらんください。
 
 

 
 
4コマまんが『なやみ子さん』 
http://koun18jp.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html


 
 
 
 
 

 
 
 
愛情のコップを満たす方法2 「スキンシップ」


 
もう1つの方法は、「スキンシップ」です。

 
 
海外では、よく抱きしめたり、握手したりします。
 
わたしがアメリカに行ったときも、スキンシップのすばらしさをつよく感じました。
 
 
 
 
朝、学校に行くと、お友だちに会います。
 
すると、まず愛情を込めて、抱きしめ合います。
 
それだけで、エネルギーをもらうのです。
 
 
 
 
日本だと、抱きしめ合うのは、親とまだ小さい子ども、恋人、夫婦にかぎられるのでは?
 
(たとえ夫婦でも、中高年になるとハグしない人が多い)

 
 
アメリカやブラジルでは、色んな人とハグできます。
 
そして幸せにつつまれます。
 
それはとてもあたたかい気持ちになるものでした。
 
 
 
 
そして、わたし自身も、体のふれあいで、安心を得てきたように思います。
 
 
 
小さい時、わたしは耳たぶをさわるのが好きでした。
 
とくに、母のやわらかい耳たぶが好きで、
 
寝る前はかならず、母の耳たぶを持って、
 
「みーみーよ、みーみーよ」といいながら眠っていました。
 
 
 
 
また、背中をかいてもらうのが好きで、よく背中をかいてもらっていました。
 
たまには、仕事で忙しい父もかいてくれました。
 
父の手はとても大きく、片手を広げただけで、背中全体がかけるほどでした。
 
お父さんの手は大きいなあ、と思いながら、眠りにつくのでした。
 
 
 
 
赤ちゃん時代にたくさん触れてもらい、スキンシップをとれた子は、
 

心が落ち着き、自己評価も高くなります。
 
 

 
実際にわたしの家でも、夜、寝る前に、子どもの背中をなでてあげます。
 
すると、学校で気になっていることなどを、リラックスしてしゃべるのです。
 
これをつづけていると、子どもの心は、さらに安定してきます。 
 
 
 
さらに、すばらしいことには、なんと大人になってからでも効果があるのです。
 
たとえ子ども時代にスキンシップが少なく、満たされなかったとしても、
 
大人になってから信頼できる人にスキンシップしてもらうことで、
 
心の安定を取り戻すことができるのです。
 
 
 
 
わたしの知人で、子ども時代にスキンシップしてもらえなかったある人は、
 
心に空虚感をかかえていました。
 
 
けれども、このスキンシップの重要さを聞いてから、
 
パートナーからたくさん背中をなでてもらうようになったそうです。
 
 
 
すると、数日もしないうちに、それまで感じたことのない安心感や、
 
「自分自身を大切にしよう」という思いが生まれてきたといいます。
 
 
 
以前はどこか寂しげな感じがありましたが、それを1年以上続けてもらった彼は、
 
今では頼りがいのある、自信に満ちた顔つきの青年に変わりました。
 
なでてもらっただけで、彼の人生は大きく変わったわけです。


 
 
スキンシップは、1番目の「気持ちを受けとめる」よりもカンタンです。
 
やさしく背中をなでてあげるだけでいいのですから。
 
なのに、その人の人生を変えてしまう力を持っています。
 
 
 
  



 
(興味のある方は、参考として『子供の「脳」は肌にある』をぜひ読んでみてください。
 
スキンシップの効用が理解できる、とてもすばらしい本です。)
 
『子供の「脳」は肌にある』
http://www.amazon.co.jp/dp/4334032451
 
 
 
 
 
 

もちろん、子ども時代にたくさんスキンシップをしてもらった人も、
 
今よりスキンシップをふやすことは、幸せな人生にとってプラスになります。
 
 
 
相手に受け入れられていることを、肌で直接感じられるため、
 
自己評価もさらにグッと上がります。

 
 
 
 
このすばらしいスキンシップが効果を発揮するには、信頼感が大事です。
 
ハグのときは、自分も相手も、ハグされてOKかどうかを感じてから、抱きしめます。
 
OKを出しているからこそ、お互いの愛情が相手に届いて、強力な癒しの力が生まれるのです。
  
 
 
たとえば、悲しそうな友人をハグしてあげると、
 
ドッと泣き出した、ということは、よくあります。
 
たくさん涙を流したら、悲しみが癒えて、とても喜んでもらえます。

 
 
 
 
 
     *      *      *      *     
 
 
 
 
 
  
余談ですが、以前、子育ての理論書ばかり勉強して、
 
子どもをほとんど抱っこしない母親の話をよんだことがあります。
 
 
彼女は、子どもをすこやかに育てるために勉強しているのですが、
 
子どもは情緒不安定で、感情が死んだような状態になっていたそうです。
 
 
 
 
この例とは反対に、育児書なんて1冊も読んだことがないけれど、
 
たっぷり子どもとスキンシップをとり、すこやかな子どもが育っていく家庭もたくさん見てきました。
 
 
 
 
 
 
日本でも海外でも同じで、愛情が満たされている子どもは、
 
心が安定していますし、感情表現も豊かなことが多いです。
 
 
 
アメリカなどのハグやキスが一般的である国の良さは、
 
そのスキンシップによって、愛情のコップが満たされるチャンスが
 
毎日ある、というところです。
 
 
 
 
 
また日本でも、 江戸時代についての本を読むと、
 
子育てに濃密がスキンシップがあったことが描かれています。
 
 
たとえば赤ちゃんは、母親や年上の子どもの背中に
 
毎日、長時間おんぶをされて育ちました。
 
これは、子どもの発育にとても良い影響を与えたとかんがえられます。
 
 
想像してみてください。
 
 
お母さんや、お兄ちゃんお姉ちゃんの背中で、
 
つまり、信頼できる人の体温を毎日何時間も感じながら、育つわけです。
 
 
 
心の根っこに、ゆるぎない安心感をもった子どもが育つと思いませんか。


 
 
 
 
 

幸せは、じつは目のまえにある
 
 
 
わたしは、この
 
1、「気持ちを受けとめる」2、「スキンシップ」は、
 
幸せな人をたくさん増やすことができるんじゃないか、と思っています。
 
 
 
しかも、人を幸せにする力があるのに、お金もかかりません。
 
ただ気持ちを受けとめてもらい、なでてもらうだけ。
 
 
 
 
まるで『幸せの青い鳥』のお話のようです。
 
 
つくづく、幸せは身近なところにあるのだなあ、と感じます。





 
 
 

 
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