2015年8月1日土曜日

1、すばらしい両親の元に生まれて

 
 

 
こんにちは、光雲です。
 
今回は、なぜわたしが仏教を求めたのか、お話したいと思います。
 
 
 
 

すばらしい両親
 
 

「光雲な毎日」という本にも書きましたが、わたしは、
 
とても面白くて日本人離れした明るい父と、
 
寛大で天然な母の元に生まれました。
 
 
 
今でも父のように明るい人には、会ったことがありません。
 
 
道を歩いている知らない人にもよく声をかけ、
 
タクシーに乗ったらすぐに運転手さんに
 
「カープはどうかいの?」
(広島だったので、野球チームのカープの試合について聞いている)
 
などと、しゃべりかけます。
 
 
 
どこに行っても気に入られる人で、
 
仕事先で「これ持って帰りんさい」と、
 
よくお土産をもらって帰っていました。
 
 
 
そんな父から、「あんたは世界一の娘じゃ」と、毎日のように言われて育ちました。
 
 
 
 
母はわたしのことを心底から信頼してくれていて、
 
小学校のときに、担任の先生が
 
「裕子さん(わたしのこと)は、もう考えていることが大人といっしょです」
 
と言われて、
 
「考えていることが大人といっしょなら、もう教えることはない。
 
 この子がやりたいことをやらせて、それに私がついていこう」
 
と思ったそうです。
 
その言葉の通り、やりたいことを何でもやらせてくれました。
 
 
 
底抜けに明るい父と、慈愛に満ちた母の元で育つことで、
 
「自分は最高なのだ」
  
という自己肯定感をもつことができました。
 
  
 
おかげで、学校では友達も多く、スポーツも勉強もたのしかったです。
 

 
 
 
 
 
何度も見た夢
 
 
 
けれども、わたしは寂しがり屋でした。
 
「この世界にわたしは一人だ」
 
という思いが、心の根っこにありました。
 
 
 
 
小さい頃は、「四次元の世界」というのが恐ろしかったです。
 
川口ひろし探検隊や、宇宙人とかUFOが流行っていました。
 
「マイクがUFOにさらわれたのは、その夜だった・・・」みたいな始まりのテレビ番組とか。
 
 
 
 
今になって思い出すのは、何回か見た夢があります。
 
 
 
知ってる町の平地にあった、小さな集合住宅に遊びに行くのですが。
 
人は住んでいるのですが、いつ行っても静かで、不気味な感じがする場所。
 
わたしは夢の中で、そんな所をさまよい歩くのです
 
 
 
その集合住宅の、知っている人の家に行ったけど、その人はいなくて。
 
ちがう人がいて、わたしが
 
「ここ、○○ちゃんが住んでるんじゃないんですか?」
 
と聞くと、その人は困ったような悲しい顔をするのです。
 
 
 
けれども、その顔の印象がまったく無くて、まるで首から上が無いような。
 
顔はあるはずなんですが、のっぺらぼうみたいに、覚えられない。
 
 
 
 
すこしちがうけど、同じような夢もありました。
 
 
 
地球そっくりだけど、地球じゃない空間に行ってしまい、
 
どうやら、わたしはもう帰れない。
 
 
 「帰りたいんですけど」
 
とわたしが言うと、そこにいる人たちが悲しそうに首を横にふる。
 
 
 「かわいそうにね」
 
 「もう前のところには戻れないのよ」
 
 
そんな言葉を聞いて、
 
あまりにも寂しすぎて、目が覚めるのです。
 
 
 
 
わたしの中には「寂しさスイッチ」みたいなものがあります。
 
 
その夢の中で、すごく「人間は一人なんだな」と感じました。
 
 
 
 
まるで、星新一の小説のような夢でした。
 
 
 
 
 
カテゴリ ”光雲が仏教を求めた理由”
 
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