2015年8月2日日曜日
1、初めて、宗教にふれた時。
最初の宗教の記憶
思い返せば、宗教についての最初の記憶は、おばあちゃんが「浄土真宗の門徒」でした
(浄土真宗は仏教宗派の1つ。門徒とは浄土真宗の信者のこと)
そして、わたしの通っていた幼稚園は、浄土真宗のお寺がやっているところでした
覚えているのは、茶道の時間があったこと
お茶をいれてもらったり、お菓子を食べるのが好きでした
ちなみに母によると、「幼稚園にはお仏壇があるのに、家にはない」といって、
折り紙でお仏壇を作って、仏さまを描いて、
ちょっと拝んでみたりするのが、好きだったそうです
もう少し大きくなった頃、映画で吸血鬼(ドラキュラ)が流行りました
ドラキュラが怖かったわたしは、映画の中でにんにく&十字架でやっつけられる彼を見て
「とにかくにんにくと十字架だ
十字架って、すごい威力があるんだなあ」
と思い、小学校のころは、
祭りの屋台で、十字架のネックレスを買いたがっていました
イエスがくっついてる十字架を2,3回買いました
ある時、十字架の表面にキラキラした石が並んでくっついているものを手に入れて
(今見てもかわいいと思うようなデザインでした)
「吸血鬼が来たら、これだ!」
と、しっかり迎え撃つ準備をしていました。
広島県可部町の小さな田舎だから、
吸血鬼が現れるわけもないんですが。
小さい頃にふれた宗教といえば、こんなものです
キリスト教との出会い
父が洋画好きだった影響もあり、そのうちに洋風のものが好きになりました。
わたしは5,6年生の時、担任先生と合わず、
学校で勉強をしなくなりました。
そこで母は、わたしを塾に入れました。
母としては勉強だけしてくれたらよかったようですが、
思いがけずそこは進学塾で、
「広島女学院とノートルダム清心という学校がすごくいいらしい」
と聞いて、わたしはなんとなく広島女学院という響きが気に入りました。
そのときはキリスト教系の学校だとも知らなかったのですが、
なぜか、がむしゃらに勉強して合格しました。
受かったときに、初めて入学式で学校にいきました。
入学式といえば体育館でやるものと思っていましたが、
広島女学院は「礼拝堂」でやりました。
礼拝堂とは、言ってしまえば教会のようなもので、
パイプオルガンや美しいステンドグラスがありました。
それで衝撃を受けました。
学校に持っていく持ち物にも、黒い聖書と讃美歌の本が入っている。
これはなんじゃ。
小学校でもらった教科書とは、ぜんぜんちがう。
「ほほー!なんか美しいぞこれ」
と思いました。
でも、少し残念だったのは、
広島女学院はプロテスタントだったので、
「ひざまづいて、胸の前でネックレスについてる十字架をにぎりしめるポーズ」
は、やりませんでした。
あのポーズ、すごくやりたかったんだけど。
また、胸の前で十字を切るように手を動かすこともしません。
でも、とにかく「かっこいい!」と、衝撃を受けました。
わたしの入ったこの広島女学院、
キリスト教の「プロテスタント」でした。
キリスト教にはいくつも宗派がありますが、
大きく分けて2つあります。
「カトリック」と「プロテスタント」です。
みなさんがテレビでよく見るローマ法王は、カトリックです。
いつも白い立派なローブ(服)を着ています。
また、教会もものすごく豪勢に作ってあります。
(カトリックでは、聖職者を「神父」と呼びます)
反対に、プロテスタントは素朴で驚きました。
十字も切らないし、クロスのネックレスを首にかけることもない。
礼拝堂の十字架に磔(はりつけ)にされたイエスさまもいませんでした。
(プロテスタントは、聖職者を「牧師」と呼びます)
なぜ、同じキリスト教で、こんな違いがあるのか?
そういうことも、後に分かってきました。
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