2015年8月4日火曜日

1、インドの王子さまに生まれて。

  
 
ではこれから、仏さまのお話をしていきます。
 
 
しかしその前に、まず「仏さま」といわれても、
 
仏とはどんな意味か、分からないという人も多いかと思います。
 
 
 
 「『あの人は死んで仏さまになられた』と言うから、
 
   死んだ人のことを仏さまと言うんでしょ?」
 
 
そう思っている人も、おられるでしょう。
 
 
でも、死んだらだれでも仏になれるわけではないのです。
 
仏教の教えを聞いて、その道を歩んだ人が、仏さまになれます。
 
 
 
それでは、「仏になる」とは、どういうことでしょうか? 
 
 
これを理解するためにも、
 
仏さまとなられたお釈迦さまについて、見ていきましょう。
 
 
 
 

 
 


 
  
 

お釈迦さまは、今から2500年前の北インドの国に、
 
王子さまとして生まれました。
 
 
お名前を、ゴータマ・シッダールタと言います。
 
 
シッダールタが生まれたのは、シャカ族という小さな国で、
 
お米のとれる豊かな国であったと言われています。
 
 
 
お釈迦さまのお誕生日は四月八日です。
  
この日を花祭りとか、灌仏会(かんぶつえ)と言って、どこのお寺でもお祝いします。
  
 
 
お釈迦さまが生まれたのは、ルンビニー園という花園。

 
その時、空から甘い雨(甘露・かんろと言います)が降りそそいだ、と言い伝えられています。
 
 
 
そのため花祭りでは、お花で飾られた小さなお堂を作り、
 
お釈迦さまの像をその中に置いて、
 
その像に甘いお茶をかけます。 




またお釈迦さまは生まれてすぐに、
 
七歩も歩いたという伝承があります。
 
 
普通の赤ちゃんだったら、一歩も歩けませんよね。
 
 
なぜ七歩かというと、
 
仏教では、迷いの世界のことを六道と言います。
 
 
この6種類は、
 

・地獄道、じごく
 
・餓鬼道、がき
 
・畜生道、ちくしょう(動物。)
 
・修羅道、しゅら(争いの絶えない世界)
 
・人間、にんげん ← 私たちはココ
 
・天上、てんじょう
 
 
 
これら苦しみの世界を超えた世界に出た、
 
という意味の七歩です。


 
 
このように、お釈迦さまが生まれたことを祝うのですが、
 
もしかしたら、これを聞いて、
 
「お釈迦さまは、生まれた時点で仏さまだった(悟っていた)んだな」
 
と思われるかもしれません。
 
 
 
しかし実際は、お釈迦さまも、
 
生まれたときから仏さまだったわけではないのです。
 
 

 
 
それを次のページから見ていきましょう。


 

  
 

 
 
カテゴリ ”仏教のはじまり お釈迦さまの誕生~お悟り”
 
→次ページ 「2、文武両道、才能豊かなシッダールタ王子」 
 
 
 
 


 



 

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