こんにちは、光雲じゃ。
今日のテーマは、「思い込みを外して、幸せを増やす」ということです。
読んで字のとおり、思い込みを外すと、幸せが増えるんじゃ。
それはどういうこと? と思う人もあるじゃろう。
たとえば、「私は料理が苦手だ」という思い込みを持っていたとするね。
すると、料理が苦手だと思い込んでるから、ますます料理をしなくなる。
→ますます料理の腕がにぶる
→さらに料理が苦手になる・・・
という、悪循環をくり返すことになるんじゃ。
そして最終的に、「私は料理が苦手だ」という思い込みを、実現してしまうんよ。
これは苦しいと思うんじゃ。
料理をする場面に出会うたびに、つらい思いをするけえ。
でもほんとは、そんな思い込みを外して、料理を楽しめたら、すぐに上手になったりするもんなんじゃ。
料理だけじゃなくて、いろんな思い込みがある。
「歌がへただ」
「運動おんちだ」
「異性に人気がない」
「人と話すのが苦手だ」
「他人のお世話をしないといけない」
「親より幸せになってはいけない」
「金持ちになってはいけない」
「人生を楽しんではいけない」
「安定した人生を求めないといけない」
「怒ってはいけない」
「泣くのをガマンしないといけない」
などなど。
ほかにも、色んな思い込みがあるじゃろうね。
その多くが、人生のどこかでたまたま思い込んでしまっただけ。
よく考えてみると、ちゃんとした根拠は無かったりするんじゃ。
この現象をうまく言いあらわした話がある。
それは、ゾウさんじゃ。
耳が大きくて鼻が長いゾウさん。
ゾウを飼っている人が、まだゾウが小さいときに、杭にロープでその子ゾウつないだんじゃ。
まだ子ゾウじゃけえ、ゾウは杭を引き抜くことはできない。
そこで子ゾウは、「自分はこの杭を引き抜けない」と思い込んでしまったんじゃ。
その後、ゾウは成長して大きく大きくなった。
杭なんてすぐに引っこ抜けるくらいに成長したんじゃ。
でも、じゃ。
その大人になったゾウは、「自分はこの杭を引き抜けない」と思い込んどるから、
つながれたまま、おとなしくしとるそうじゃ。
どうじゃろうか。
この、不自由なままでいるゾウ。
まるで、料理が苦手だと思い込んどる人のようじゃろう?
さて。
このゾウの話はこれでおしまいなんじゃけど、わしはさらに考えてみた。
じゃあ、このゾウさんはどうすれば杭を引き抜いて、自由になれるじゃろうか?
わしが考えた答えをいくつか書くね。
1つめは、
・他のゾウが杭を引き抜くのを見て、「自分にも杭が引き抜ける」ことを知る。
→ あいつができるんだったら、自分もできるんじゃないか、ということじゃね。
2つめは、
・友だちのゾウから「お前、なんでそんな小さな杭につながれてるんだ? もう引き抜けるんじゃないか? ためしに引っぱってみろよ」と声をかけてもらう。
→ 友だちは、ときどき、こういうことを気づかせてくれるけえね。
3つめは、
・鏡を見てみる。そして「カンタンに引き抜けるはずの小さな杭に、おとなしくつながれている自分」に気づく。
→ これは、自分の実力を正確に知る、ということじゃね。
自分を過小評価しない、ということ。
こんなところじゃ。
じゃあ、ゾウさんじゃなくて、わたしたち人間だったらどうじゃろうか?
あなた自身の思い込みは、どうやったら外せるじゃろうか?
わしらはゾウさんじゃないし、杭とロープは目に見えるけど、
思い込みは目に見えんけえ、むずかしいよね。
でも、思い込みを外すのは、不可能じゃないけえ。
わし自身が、思い込みを外してきて、大事だと感じたポイントをおしえるけえね。
とゆうても、ポイントはカンタンじゃ。
それは、
「安心できて、リラックスできる場所をもつ」
ということじゃ。
ちがう言葉でいえば、「どんな考えを持ってもよい、何を言ってもよい」と自分に許可してあげること。
そうすれば、自由に考えられるけえ、
「今、なんか苦しいけど、かたよった思い込みがあるんじゃないか?」と、気づける。
「本当にこの思い込みって、正しいんだろうか?」ということも、考えられる。
ちょっと、分かりにくいかな?
もっと具体的にいうとじゃね。
まずは、当然じゃけど、マイナスの思い込みを押し付ける人から、はなれよう。
「お前は料理が苦手だな」とか言ってくる人がおれば、とりあえず、はなれるんじゃ。
そういう人がすぐ近くにおったら、「本当は、自分は料理が得意かもしれん」なんて、なかなか考えられんけえね。
そして、リラックスできる場所に行こう。
もしくは、信頼できる人に話を聞いてもらうのも、すごくええよ。
大事なことじゃけえ、くり返すけど、
「どんな考えを持ってもよい、何を言ってもよい」と自分に許可してあげられる場所に行くんじゃ。
さて、次じゃ。
今度は、自分を苦しめる思い込みを、洗い出していくんじゃ。
・何をしてるときに、つらくなったり、ストレスを感じるじゃろうか?
・なぜそれで、つらくなるんじゃろうか?
・かたよった思い込みがあるんじゃないか?
・その思い込みは、ほんとうに、自分が納得できるものじゃろうか?
・その思い込みが生まれた原因で、すぐ思い浮かぶものは?
こんなことを、リラックスできる場所で、調べていくんじゃ。
これをやりよるときは、体の感覚にも、気をつけるとええよ。
自分を苦しくさせる思い込みに近づいたら、体が重く感じたり、固くなったりする。
これが思い込みに気づくヒントになるけえ。
これをやると、ほんと、たくさんのことに気づけるんじゃ。
自分が知らなかった自分に出会えるけえね。
一度、思い込みを発見できたら、日常生活でも気づけるようになるよ。
「あっ、また自分は料理が苦手だと考えてたなあ」
という感じで。
そして、それに気づいたら、
「ほんとうにその思い込みって、正しいの?」と自分自身に言ってあげるとええんじゃ。
こうやって、マイナスの思い込みをくずしていくと、おもしろいことが起きる。
人によっては、小さいころに料理を楽しんだ記憶を、思い出せることもあるんよ。
マイナスの思い込みは、自分の実力を、極端に小さく見せるもの。
過去に達成できたことを、忘れさせたりするけえね。
しかも、こういう思い込みのせいで苦しくなっとるケースって、ものすごく多いんじゃ。
逆にいえば、なにか苦しい気持ちになったら、
「かたよった思い込みがあるんじゃないか?」
と確かめてみてもええほどじゃ。
何回もくり返すけど
自分が苦しくなるような思い込みを見つけたら、
「本当にそうかな?根拠はあるの?」
と自分に問うてみるとええ。
ほとんどの場合、論理的な根拠なんて無い、ただの思い込みなんじゃ。
その多くは「小さい頃、親にそう言われたから」「友だちがそう言ったから」という程度のことじゃ。
この「親がそう言ったから、友だちがそう言ったから」というのは、ただの過去の出来事じゃ。
過去にそう言われたからといって、あなたが本当に料理が苦手だったり、異性に人気がなかったりするわけじゃない。
ただ、「自分は料理が苦手」「異性に人気がない」というフィルターで、自分を見てしまうくせがついとるんじゃ。
だから苦しくなるんじゃ。
わしにも、そういう思い込み(フィルター)はある。
まだまだ気づいてない思い込みも、たくさんあるじゃろう。
でも、1つ思い込みを外すことができたら、次の思い込みを外すのが簡単になるんじゃ。
思い込みを外すこと自体に慣れるけえね。
苦しくなるような思い込みは、外せば外すほど、楽になるけえ。
料理が苦手だった人も、その苦手意識がなくなれば、余計なストレス無しで料理できるんよ。
そうやって、苦しみを減らして、幸せを増やしていけたらいいよね。
じゃあ、逆に、プラスの思い込みについても、考えてみたい。
もし「自分は幸せな人生を送れる」というプラスの思い込みを持ってるとしたら、それも根拠が無いということになるんじゃろうか?
わしは、そうは思わんのんじゃ。
だって、わし自身、幸せなことが大好きじゃし、わしの周りは、支えてくれる人でいっぱいじゃ。
もしも小さい頃に「幸せにはなれないよ」と誰かに言われても、そんな一言よりも、
今、幸せが好きな自分がいて、まわりに助けてくれる人がいる事実の方が、よっぽど根拠があるんじゃ。
そうやって、ほんとうに自分が納得できる根拠を、つかんでいけばええんよ。
もしお友だちが苦しんどったら、思い込みを外すお手伝いをしてあげられると、すてきじゃね。
お友だちが話すのを、否定せずに聞いてあげるだけでも、気づきが起こるけえ。
話を聞いてくれる味方がいれば、なかなか外れんような強い思い込みすら、外れる可能性が生まれるよ。
そして、お互いに思い込みを外しあえる人間関係を広げていけたら、最高じゃ。
どんどん苦しみがへって、幸せが増えるけえ。
そういう意味では、これは、みんなで幸せになることができる方法の1つじゃね。
長くなったね。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
最後に。
わしは、苦手なことがあるのは、悪いことじゃないと思う。
すごく完璧に見える人でも、もし苦手なことがあったら、それがその人のチャーミングポイントになるけえ。
でも、苦手なことがあるせいで、とても苦しい思いをしているとしたら、つらいよね。
もしかしたら、あなたのその苦しさが楽になるんじゃないか、と思って、この文章を書いたんじゃ。
いっしょに幸せを増やしていこうね。