2015年8月4日火曜日

2、文武両道、才能豊かなシッダールタ王子

 
 
  
 





「光雲な毎日」より)
 
 
  
  

シッダールタはとても学問に優れていて、
 
武術(スポーツや武道)も、飛び抜けていました。
 
 

さらに、美しい顔立ちであったそうで、
 
ヤショーダラ姫という美しい女性を、妃として迎えました。
 
そして、かわいい子どもにも恵まれました。
 
 
 
これを現代的に言うと、頭も良くてスポーツ万能でハンサム。
 
しかも、その国で一番のお金持ちの家系。
  
さらには綺麗な女性と結婚して、健康な赤ちゃんも生まれた。
 
 
 
今の現代人が「こうなりたいな」と思うものの全てを、
 
シッダールタは、すでに持っていたわけです。
 
 
 
とても恵まれています。
 
才能も容姿も家柄も、そして家族までも。
 
 
 
 

またシッダールタの住居も素晴らしく、
 
季節ごとに、違う宮殿に住んでいました。
 
 
冬の宮殿、夏の宮殿、春の宮殿と、
 
季節が変わるごとに、 大邸宅を使い分けていたのです。
 

 
宮殿には優雅な音楽まで流れ、美女たちの踊りを楽しむことができました。
 
 
 
 
 
ちなみに、これには、父であるスッドーダナ王の配慮もあったと言われています。
 
 
 
というのも、シッダールタの母・マーヤー夫人は、
 
彼を出産した後、すぐに亡くなっており、
 
マーヤーの妹がシッダールタを育てました。
 
 
  
 
 
また、シッダールタが生まれてすぐ、
 
山中に住む仙人が訪れ、王子の顔を見てこんな予言をしました。
 
 
 
「この子には、2つの将来が考えられます。
 
 1つは、世界を統一する王になる道。
 
 もう1つは、出家して悟りを開き、覚者となる道です」
 
 
 
これを聞いた父王・スッドーダナは、
 
母を亡くした王子の悲しみを癒すため、
 
また出家ではなく、世界の王になってもらうため、
 
シッダールタの目に、楽しいもの・美しいものだけを見せるよう、努めたわけです。


 
 
 
けれども、恵まれていたはずのシッダールタは、
 
「これらは本当の幸せではないのでは?」
 
と感じていました。
 
 
 
 
 
これは彼が少年の時から感じていたことと、大きく関係します。
 
 
次ページでは、少年時代のエピソードから見ていきます。
 
 

 
 
 
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