2014年11月24日月曜日

幸せな人生のヒント




(これは、「幸せな人生」について書いた文章です。
 

幸せになる方法は、いくつもあります。
 
その中でも、わたしが生きてきた中で、
自分自身が幸せであること、
そして、幸せなお友だちに共通していることから、
幸せのヒミツについて、分かったことを書いてみました。

 
幸せになりたい方。
もう十分、幸せだけど、もっと幸せを増やしたい方。
 
すべての方におすすめします。
 

◎ホームページでは、PDFデータ形式でダウンロードできます。

これは、世の中に幸せな人が増えたらいいなあ、と思って、つくりました。
リンクやシェア、文章やイラストのコピーなど、ご自由にお使いください。  )

光雲のホームページ
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PDF「幸せな人生のヒント」
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はじめに

Q.幸せは、どうやって生まれる?
 

「ああ、幸せだなあ」とたくさん感じられる人生って、とてもいいものです。
 

だれもが、もっと充実した人生を生きたい、より幸せになりたいと願っていると思います。
 
 

私の毎日は、楽しいこと・悲しいこと、いろいろおこってきますが、
とても充実しています。
 

ありがたいことに、基本的に、いつもワクワクしています。
 
 


みなさんは、いかがでしょうか?
 

どんなときに幸せを感じますか?
 
 


まずは、この「幸せな感じ」がどうやって生まれているのか、
考えてみたいと思います。
 
 



幸せな感覚が生まれる理由

  

幸せであるかどうかは、『愛情を感じているかどうか』がポイントのようです。
  

幸せな毎日を送っている人の共通点として、
 
「愛情をたくさんもらっている」
 
というものがあります。
  

両親・家族・恋人・パートナー・友だち・地域の人々・・・・
そんな人間関係から、愛情をたくさんもらっている。

  
そう感じている人は、自分が尊い存在であると分かってきます。
 
 
 

  
言いかえると、愛情をもらって、愛情でタプタプに満たされることで、
 
「自分は、愛される価値がある存在なんだなあ」
 
と、理屈ではなく、体で感じられるわけです。
  
その結果、自分自身を大切にできるようになります。
  
 
こうやって「自分は自分らしく生きていいんだ」という自己肯定感をもてれば、
のびのびと暮らすことができます。
 
人生で起きる大変な出来事も、そのときに生まれてくるネガティブな感情も、
どちらも受け入れて、生きていくことができます。
 
 
そして、愛情をたくさん感じられる人は、他の人に愛情を与えることができます。
 
愛情を与え合える人間関係ができれば、それはとても幸せなコミュニティとなります。
 

 
しかも、愛情とは不思議なもので、
与えれば与えるほど、後になって返ってくるのです。



 


愛情のコップを、タプタプに満たそう

 
このことを、コップの話で例えてみます。
 

人間をコップだとすると、愛情を注げば注ぐほど、コップがいっぱいになります。
 
そして、そのまま注ぎ続けると、今度はコップから愛情があふれ出します。






あふれた分の愛情は、他の人に与えることができます。

しかも、その与えた愛情は、コップからあふれ出た分なので、
そのコップの中の愛情が減ることはありません。
 
 

たくさん愛情を受けたコップから、あふれ出た愛情を他のコップに注ぐ。

そんな関係がたくさんできたら、
そのコップたちはとても幸せなコミュニティを築くことができます。












愛情のコップを満たす方法1  「気持ちを受けとめてもらう」


では、愛情のコップを満たすには、どうすればよいのでしょうか?

みなさんは、どんな時に「ああ、愛されてるなあ。うれしいなあ。」と感じますか?


そのことを考えながら、読み進めてみてください。



じつは、とても効果的なやり方が2つあります。

カンタンで、本当に愛情を感じてもらえるので、
ぜひみんなに知ってもらいたいことです。



1つは、「気持ちを受けとめる・聞いてあげる」というもの。



例えば、あなたに辛い出来事があって、とても悲しい気持ちになっていたとします。


そのときに、信頼できる人に話を聞いてもらって、

「そうか。とっても悲しいんだね」

と、気持ちを受けとめてもらったとします。


すると、気持ちをやさしく受けとめてもらうことで、
あなた自身の存在を受け入れてもらった感覚が生まれます。

なぜなら、「自分の気持ち」は、自分の存在そのものだからです。



たとえて言えば、一人で寒い荒野を歩いてきた後に、
お家に入れてもらって、やさしく毛布をかけてもらうようなもの。

一人ぼっちでこごえていた気持ちが、ていねいにあたためられるのです。



この「気持ちを受けとめる方法」は、とても大事なことなので、
別に4コマまんが『なやみ子さん』で分かりやすく説明しています。


ぜひ、そちらもごらんください。




http://koun18jp.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html


4コマまんが『なやみ子さん』
http://koun18jp.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html










愛情のコップを満たす方法2  「スキンシップ」



もう1つの方法は、「スキンシップ」です。

海外では、よく抱きしめたり、握手したりします。


わたしがアメリカに行ったときも、スキンシップのすばらしさをつよく感じました。


朝、学校に行くと、お友だちに会います。

すると、まず愛情を込めて、抱きしめ合います。

それだけで、エネルギーをもらうのです。



日本だと、抱きしめ合うのは、親とまだ小さい子ども、恋人、夫婦
(たとえ夫婦でも、中高年になるとハグしない人が多い)にかぎられるのでは?


アメリカでは、色んな人とハグできます。
そして幸せにつつまれます。

それはとてもあたたかい気持ちになるものでした。



また、わたし自身も、体のふれあいで、安心を得てきたように思います。



小さい時、わたしは耳たぶをさわるのが好きでした。

とくに、母のやわらかい耳たぶが好きで、
寝る前はかならず、母の耳たぶを持って、

「みーみーよ、みーみーよ」

といいながら眠っていました。



また、背中をかいてもらうのが好きで、よく背中をかいてもらっていました。

たまには、仕事で忙しい父もかいてくれました。


父の手はとても大きく、片手を広げただけで、背中全体がかけるほどでした。

お父さんの手は大きいなあ、と思いながら、眠りにつくのでした。



赤ちゃん時代にたくさん触れてもらい、スキンシップをとれた子は、
心が落ち着き、自己評価も高くなります。


さらに、すばらしいことには、なんと大人になってからでも効果があるのです。

たとえ子ども時代にスキンシップが少なく、満たされなかったとしても、
大人になってから信頼できる人にスキンシップしてもらうことで、
心の安定を取り戻すことができるのです。


実際にわたしの家でも、夜、寝る前に、子どもの背中をなでてあげます。

すると、学校で気になっていることなどを、リラックスしてしゃべるのです。

これをつづけていると、子どもの心は、さらに安定してきます。



また、大人になってからでも、効果てきめんです。

わたしの知っている人は、子ども時代にスキンシップしてもらえず、
心に空虚感をかかえていました。

けれども、このスキンシップの重要さを聞いてから、
パートナーからたくさん背中をなでてもらうようになったそうです。

すると、数日もしないうちに、それまで感じたことのない安心感や、
「自分自身を大切にしよう」という思いが生まれてきたといいます。


なでてもらっただけで、人生が変わったわけです。



スキンシップは、1番目の「気持ちを受けとめる」よりも、とてもカンタンです。

やさしく背中をなでてあげるだけでいいのですから。


なのに、その人の人生を変えてしまう力を持っています。


(興味のある方は、参考として『子供の「脳」は肌にある』をぜひ読んでみてください。
スキンシップの効用が理解できる、とてもすばらしい本です。)

『子供の「脳」は肌にある』
http://www.amazon.co.jp/dp/4334032451




もちろん、子ども時代にたくさんスキンシップをとれた人でも、
スキンシップをふやすことは、幸せな人生にとってプラスになります。

相手に受け入れられていることを、肌で直接感じられるため、
自己評価もさらにグッと上がります。


スキンシップには信頼感が大事で、
自分も相手も、ハグされてOKかどうかを感じてから、抱きしめます。

でも、悲しそうな友人をハグしてあげると、
ドッと泣き出した、ということは、よくあります。

たくさん涙を流したら、悲しみが癒えて、とても喜んでもらえます。







幸せは、じつは目のまえにある


わたしは、「気持ちを受けとめる」と「スキンシップ」は、
幸せな人をたくさん増やすことができるんじゃないか、と思っています。

しかも、人を幸せにする力があるのに、お金もかかりません。

ただ気持ちを受けとめてもらい、なでてもらうだけ。



まるで『幸せの青い鳥』のお話のようです。


つくづく、幸せは身近なところにあるのだなあ、と感じます。






2つの方法で、愛情を満たそう



これまで見てきたように、愛情を満たすには2つの方法があります。

1、気持ちを受けとめる
2、スキンシップ

これを絵にすると、こんなイメージになります。






では次に、愛情でタプタプに満たされたらどうなるか、見ていきましょう。







みんながうれしい愛情表現1  「あいさつ」


自分が愛情でタプタプになると、愛情を表現したくなるものです。

わたし自身、愛情をたくさんもらったおかげで、
そのうちに、自分から愛情を表現するようになりました。


これからご紹介するのは、
アメリカ・ブラジル・台湾・エクアドル・イギリス・マレーシア・ベネズエラ・・・

色んな国のお友だちが、よろこんでくれた愛情表現です。



カンタンなものでは、あいさつ。

じつは、あいさつだけでも、愛情を表現できるのです。


「おはよう」「こんにちは」と相手に声をかけるだけでも、

「あなたがそこにいるのを分かっているよ、受け入れているよ」

というメッセージを伝えられます。



知っている人と道ですれちがったときに、
声をかわさなかったら、ちょっとさびしい感じがしませんか?


これは、

「あなたがいるのを感じているよ、分かっているよ」

ということを伝えてもらえなかったから、というのが大きな理由です。



あいさつというシンプルなものですが、
とっても大事なものでもあるんです。







みんながうれしい愛情表現2  「良い点を認めて、伝えてあげる」


相手の良い点を認めてあげると、自己肯定感がアップします。


見た目の良さ、頭のかしこさ、スポーツが上手、知識が豊富、感情表現が豊か・・・

そういう良い点を認める。



でも、それだけではありません。


その人が認められていないこと、価値が無いと思っていることがあれば、
その価値を教えてあげる。



たとえば、広いおでこ・りりしい顔つきの、とてもかしこそうに見える人がいました。

なので「かしこそうに見えますよ」と何度か伝えると、


「実は、私はおでこが広いから、自分の顔がきらいだったんです。

でも、かしこそうに見えると言われて、自分の顔が好きになってきました。」


といわれました。



また、「無駄な時間を過ごすこと」を自分に許していない人がいました。

マンガを読んだり、ぼーっとしたりすることは、
ダラダラした無駄な時間だとおもっていたそうです。

そんな時間を過ごすよりも、なるべく仕事に時間を使うべきだと思い込み、
逆に疲れて仕事がはかどらない状態です。


でも、自分が好きなことをしてリラックスするのは、とても大切な時間です。

何か、やり遂げたいことがあるならば、むしろぼーっとしたり、
気持ちいいことを毎日するべきです。



そこで、

『ぼーっとしたり好きなことをする時間を過ごすことで、

リフレッシュできて、次の仕事に全力で取り組めるようにもなるよ』


そう伝えると、
さっそく小説を買ってきて、ゆっくりしながら読んだそうです。

それによって、気力がよみがえってきて、
今ではゆっくりする時間を大切にしながら
仕事に積極的に取り組めるようになったといいます。




このように、その人が価値を認めていないことにも、
じつは良い点があるのだ、ということを教えてあげる。


それだけで、人生の幸せ度が上がることがよくあります。








みんながうれしい愛情表現3  「笑顔をほどこす」


笑顔を向けてもらうと、こっちもとても幸せな気持ちになれます。

たとえば、通りすがりの人に笑顔で「おしゃれですね」といわれたら、
その日は一日中、ハッピーな気分になれます。


わたしがアメリカ・バークレーにいた時、
よく通りすがりの人から声をかけてもらいました。


「そのワンピース、すてきだね」

「きれいな花をもってるわね」


そんな一言が、一日を色あざやかにしてくれます。





さあ、次は、自分を大事にするやり方を見ていきます。




 
 


自分自身に愛情表現しよう1  「好き」を大事にする


他人に愛情を表現するのと同じくらい大切なものが、

自分で自分に愛情を表現すること。
 


なぜなら、自分がゴキゲンであることが、みんなの幸せにもつながっているからです。
 


その1つが、「好き」を大事にすることです。
 
 


好きなことをする

好きなものを食べる

好きなものを身の回りに置く

好きな人と一緒にいる
 


自分が好きなことをする時間をとって、趣味の読書・映画・スポーツなどをする。


好きな服を着る

好きなお花をかざる

好きな絵を飾る

好きな景色を見に出かける。
 

好きな人とお気に入りのカフェに行く。
 
 



これを読んで、どんな気持ちになりましたか?

 
もしかしたら、自分の好きなものに時間やお金を使うなんて、
ちょっと、もったいない気がしたかもしれませんね。
 

コーヒーだって、わざわざカフェに行かなくても、お家で飲めるしね。
 

でも、こういう小さなぜいたくでホッとすることで、
新しいアイデアがわいたり、やる気がメキメキ出てきたりしますよ。
 

もう、とにかく、自分の感覚が満足するようにしてみる。
 

これは、とても幸せにしてくれます。
 

そして、そういう幸せな気分を味わえば味わうほど、

「自分は幸せになってよいのだ」

という感覚が、身体にしみこんでいきます。
 

そうやって自己評価が上がっていくことで、
さらに幸せな毎日がおとずれるようになるのです。
 
 
 
 

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・自分自身に愛情表現しよう2 「身体を心地よくする」
 
 

自分が気持ちよくなるように、ゆっくりお風呂に入ったり、浜辺でぼーっとしたり。
 

体の感覚に敏感になることは、とても大事です。
 
 

幸せは、頭で理解することではありません。
 

体が、細胞レベルで感じていくものなのです。
 
 

体をじっくり観察するのに、体操するのもとてもいいものです。
 
 


わたしはずっと、「自力整体」という体操を学んできました。
 

それ以外にも、ゆる体操や呼吸法など、
体が喜ぶことにチャレンジするのが大好きです。
 

とくにゆる体操はおもしろくて、
高岡英夫先生という、とってもユニークな方が本を書いておられます。
 

カンタンな体操ですが、身体がリラックスできて楽になりました。
 
 
 
 

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ちょっと息抜きコラム
 
「『やさしさ反射神経』を育てよう。」
 
 
わたしは「やさしさ反射神経」があると、つねづね思っています。
 
たとえば「あの人、困ってる。助けてあげたい」と思っても、
妙な照れにジャマされることがありませんか。
 
サッと動きたかったのに、タイミングを失ってしまうことがあります。
 
わたし自身、相手を助けたいと思ったときに、サッと動ける反射神経を
育てたいなあと、いつも思います。
 
心がけることが第一歩ですよね。
 
やさしさを与えることで、わたしたちの人生は何倍も幸せになります。
 
 
 
わたしが実際に出会ったやさしさ反射神経の話をしましょう。
 
 
テレビ朝日の取材で、千葉県の館山というところに行った時のことです。
 
あるお寺を取材した後、撮影スタッフの方に、駅まで送ってもらいました。
 
そこはとても田舎で、九重駅というところです。
 
早めに送っていただいたのですが、乗る予定の電車が来るまで、
まだ1時間もありました。
 
駅には待合室もなく、まわりにカフェもコンビニすらもありません。
 
おまけに、風がつめたくて、寒い日でした。
 
 
これは困ったなあ、このまま立っていると風邪をひいてしまうなあ、と思い、
途方にくれていると、電車が走ってくる音が聞こえてきました。
 
あまりにも早く駅についたので、わたしが乗る予定だった電車の、
1本前の電車が来たようでした。
 
しかし、わたしはホームを間違えていて、反対側のホームに立っていました。
 
あの電車に乗れたら、寒い中を待たなくてもいいんだけどなあ、と思いながらも、
田舎の駅のことで、ホームをうつるには、少しはなれた踏み切りまで行って、
渡らないといけないのです。
 
僧侶すがたで、大きなカバンを2つ持っていたわたしは、
とても間に合わないなあ、と思い、立ちつくしていました。
 
 
 
そのときです。
 
 
 
うしろの方から、パタパタと軽やかな足音が聞こえてきました。
 
かわいい声で、
「いそいで、いそいで。間に合うから。」
と言っているのが聞こえます。
 
ふり向いて見ると、小学校2・3年生くらいの男の子と女の子が、
息をはずませて走ってきました。
 
 
わたしの顔を見るなり、男の子が、
 
 
「どうしたんですか? あの電車に乗るんですか?
まだ間に合いますよ。ぼく、手伝います。」
 
と言うと、あっという間にわたしの黒いカバンを持って、
 
「こっちです」
 
と言いながら、走り出したのでした。
 
 
夢のような展開におどろきながら、わたしは2人につづきました。
 
子どもたちは、
 
「この電車、ゆっくり止まるから、大丈夫なんです。
わたしたち、毎日乗ってるから、わかります。」
 
といって、わたしを導いてくれて、電車に乗ると、
 
「ここに座りましょう」
 
と、向かい合わせの4人席に、いっしょに座ってくれました。
 
 
とてもかわいらしい2人で、一生懸命、交互に、かわいらしく話してくれます。
 
わたしが、話を聞きながら、寒そうに手のひらをこすっていると、
男の子はポケットから小さなカイロを取り出して
 
「どうぞ、これ、使ってください」
 
といいました。
 
 
わたしは、2人があんまりにもかわいくて優しいので、すでに涙目でした。
 
たった1駅でしたが、いっしょに降りて、
2人はわたしを乗り換えの場所までつれていってくれました。
 
そして、わたしがもう大丈夫なのを確認したあと、
何事もなかったように特別なことなどしなかったかのように、
手をふって、走り去っていきました。
 
その日は忘れられない一日となりました。
 
この子たちは、まさに、わたしの先生だなあ、と思いました。
 
パッとわたしを見ただけで、「この人は困っている」と感じて、
ものすごい身軽さでわたしのカバンをもって、走り出したのです。
 
すごい「やさしさ反射神経」だなあ、と思いました。
 
 
 
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さて、話を元にもどします。
 
今度は、「社会(みんな)の幸せ」について、考えてみます。
 
 
 
 
社会を幸せな場所にしてみよう
 

「社会を幸せな場所にする」というと、どんなことが思い浮かびますか?
 

社会なんて言うと、イメージがあいまいで、よく分からないかもしれませんね。
 
 

でも、カンタンに言えば「社会=みんな」ということ。
 

みんなで遊ぶ。

みんなと仲良くする。

みんなでがんばる。

みんなで楽しむ。
 

そういう「みんな」が生きているのが、社会。
 

つまり、社会を幸せな場所にするとは、
みんなが幸せになれる場所にしよう、ということ。
 
 

シンプルなことだし、これを読んでいるあなたも、
 

「みんなが幸せになれたらいいなあ」
 

なんて、一度は思ったことがあるでしょう。
 
 

この「みんなが幸せになる」には、いくつか方法があります。
 
 

1つは、家庭を幸せな場所にすること。
 

社会は、すごくたくさんの家族が集まったものです。
 

夫婦、5人家族、3世代で同居している家族、一人で住んでいる人、10人以上の大家族、、、、

そんな、家族という小さなグループが、たくさんたくさん集まって、
社会が構成されているわけです。
 
 

そして、順に見ていくと、
 

家族→ ご近所→ 町→ 市→ 県→ 国→ 世界(すべての国)
 

この順番で、社会は大きくなります。
 
 

よく「地域社会」なんて言いますが、
この言葉は、わたしたちが日常生活をしている社会のことです。
 

具体的にいえば、

子どもたちが通う学校があって、食料を買うスーパー、
働いている会社、ほかにはコンビニ・病院・駅・公園など。
 

そういう、わたしたちが生活している身近な場所を、地域社会といいます。
 
 

さて、では、どうすれば社会を幸せな場所にできるでしょうか?
 

「家族を幸せにするのはできそうだけど、となり近所や町となると、むずかしいなあ。

ましてや、県とか国とか、大きすぎて・・・」
 

こう考えた方も、おられるかもしれませんね。
 
 

でも、思い出してみてください。
 

社会は、「たくさんの家族が集まったもの」なんです。
 
 

ということは・・・・?
 
 

もし、すべての家族が幸せになったとしたら、
 
それはそのまま、幸せな町・幸せな国・幸せな世界となります。
 
 

このことを表現した言葉を紹介しておきますね。
 
 

「愛は家庭から始まります。
 
 おたがいに笑顔になりましょう。
 
 おたがいに助け合いましょう。
 
 そうすれば、愛はどんどん育っていきます。」
 
(“Love begins at home.
 
 Smile at each other.
 
 Help each other.
 
 Then, more and more love will grow.”)
 
 
この言葉は、キリスト教のシスター(修道女)であったマザーテレサが、
 
1979年のノーベル平和賞を受賞したときに話されたものです。
 
 
 
 
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ここまでの、まとめ
 
 
今までの内容をまとめると、次のようになります。
 
 
1番身近な家族を幸せにすると、みんな(社会)も幸せになれます。
 
 
そこでまず、家族に愛情を与える方法は、
 
1、気持ちを受けとめる
 
2、スキンシップ
 
この2つが、とっても効果的です。
 
 
 
そして、色んな国の人に通じる愛情表現は、
 
・あいさつ
 
・良い点を認めて、伝えてあげる
 
・笑顔をほどこす
 
 
また、1番身近な人である、自分自身への愛情表現は、
 
・「好き」を大事にする
 
・身体を心地よくする
 
 
 
 
さあ、では最後に、応用編を見てみましょう。
 
 
 
 
 *    *    *    *    *    
 
 
 
 
 
応用編 : 郵便やさんを通して、社会を幸せにしてみよう

 
ここでは、ちょっとちがうやり方で、社会を幸せにする方法を考えてみます。
 
 

例として、「郵便屋さん」を楽しませてみましょう。
 

以前、郵便局員の方から、「気分が良くなるポストがある」という話を聞きました。
 
 

郵便局員のお仕事は、朝からずっと郵便物を、
何百個もあるポストからポストへ入れていくことです。
 

ほとんどの家のポストが、ふつうのポストなのですが、
500軒に1つくらい、「気分が良くなるポスト」があるそうです。
 
 

それはどんなポストかというと、
 

「配達ごくろうさまです」「いつもありがとうございます」
 

というねぎらいのメッセージを書いてあるポスト。
 
 

特に、子どもの手書きであったり、
かわいいキャラクターの絵を添えるといった工夫がしてあったりすると、
気持ちが伝わってきて最高だそうです。
 

明るい気持ちになり、今日もがんばろうと思える、といいます。
 
 

これは、とてもすごいことです。
 

もし、もっと多くのポストにそんな工夫がしてあれば、
明るい気持ちになる郵便局員の方がたくさん増えるでしょう。
 
 

日本全国には、何万人もの郵便局員さんがおられます。
 

その人たちが明るい気持ちになれば、
 
お家に帰った後、いつもより家族にやさしくできるでしょう。
 
 

「今日、こんなポストがあって、うれしかったよ」
 
 

なんて話をすると、その話を聞いたご家族にも、うれしい気持ちが伝わります。
 




(写真は、うちのポストです)

 
うちのポストを見た配達員の方は、重い荷物を2階まで
運んでくださったほどゴキゲンになられたのでした。
 
 
 

わたしたちは、みんな、つながっています。
 

これはとてもシンプルなことで、
 

自分が不機嫌だと、となりにいる人にもそれが伝わります。

自分がゴキゲンだと、となりにいる人も明るくなります。
 
 

全国の何万人もの郵便局員さんがゴキゲンになれば、
そのとなりにいる家族や友人たちにも、明るい気持ちが伝わるでしょう。
 
 

その気持ちは、いろいろな形で、ご縁のある人々を幸せにしていきます。

そうやって、社会(みんな)を幸せにすることができるのです。
 
 

「社会を幸せな場所にする」というのは、一見むずかしそうです。
 
 

でも、シンプルに考えてみれば、可能なんです。
 

いろんなやり方で、社会を幸せにすることができると思います。
 
 

みなさんも、よい方法が浮かんだら、ぜひ教えてくださいね。
 
 
 
 
 

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おわりに
 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
 

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